【工務店の家づくり】
前に、ハウスメーカーの家づくりについてお話ししました。ハウスメーカーは、施工件数が多い分だけノウハウも豊富です。そこに安心感を感じる人もいるでしょう。
ただ、大きい組織を維持するために多額の費用がかかるのも事実。「大手」=「安心」は必ずしも正しいとは言えないと思います。
さて、今日は工務店の特徴についてお話します。工務店にはいくつかのタイプがあります。
フランチャイズに加盟して、他社のノウハウを活かした家づくりをする
設計は建築士に任せ、それ以外を担当する
最初の面談から建築後のメンテナンスまで全てを担当して注文住宅を建てる
ハウスメーカーのような規格型
ハウスメーカー等の下請け専門
新築もするが、リフォームがメイン
といったものです。
昔ながらの大工は3.のタイプにいるでしょうか。私が個人的にお勧めしたいのも3.のタイプです。もしかしたら、あなたは「県外にある○○会社の家づくりが好きだから、そことフランチャイズをしている工務店を選ぼう」と考えているかもしれません。
メリットやデメリットを十分理解した上でなら、それもまた正しい選択でしょう。ですが、『安心感を得るために大手を選ぶ』というのは間違いかもしれません。そこは、くれぐれも注意してくださいね。
ところで、工務店には『地域密着』という特徴があります。このメリットは、地域の気候や暮らしを知り尽くしていることに表れているかもしれません。
評判を確かめやすいし、OBの家を実際に見ることもできます。『紹介』がメインなので、広告費の負担も大きくなさそうです。その一方で、対応力や能力に大きな差があるのが難点です。ですから、事務所・現場・OBなど、あちこち観察して確かめて下さい。
それらの場所はその会社の真実の姿を映し出すところですから、何度も観察しましょう。
その上で、
社長やスタッフの人柄
自分や家族との相性
情報収集の能力・説明能力
クレーム時の対応
などをチェックして厳選してくださいね。
工務店での家づくりに向いている人は
安さより大切にしたいことがある人
広告費など、余計なコストを負担したくない人
お互いのこだわりを理解・共感できる人
担当者が変わらないでほしい人
家づくりに時間をかけられる人
建築後も、業者と濃い信頼関係を持続したい人
などなどでしょうか。
細かい融通がきくのが工務店の長所ですが、それが原因でトラブルになる事例も多いもの。『口約束は避け、変更箇所はその都度書面に記す』といった慎重さも忘れないでくださいね。
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