あなたは、「モデルハウスを○○万円で譲ります」という広告に興味を持ったことはありますか?
広くて豪華な設備。築2~3年とはいえ、とてもオシャレでワクワクしますよね。同じものを新築したら、とても予算内には収まらないかもしれません。
ところで、こんなイベントが開催されるのはなぜでしょう。新しいモデルハウスを建てたいから?インパクトのある広告で集客したいから?
そのほかにも理由があります。それは、今後売り込むために、家づくりに興味を持っている人のリストが欲しいからです。
一般的な見学会と違い、こういったイベントには「この家が手に入るなら、それくらいのお金は払える」という人々が集まります。
彼らは、もしその家を譲ってもらえることになったら、現金かローンで支払える人ばかり。そんな資金も意欲もある人たちのリストが手に入るんですから、業者も力が入りますよね。
さて、そういった広告の隅には、それはそれは小さな字で、そのほかに必要になる金額について記されています。
消費税、建物本体のオプション、屋内外の給排水、外構工事費、特殊基礎費、浄化槽費、旧家屋の解体工事費等・・・。空調費、家具、電気製品、税金等なども合わせると、数百万円は必要になるでしょうか。
モデルハウスの原価と、譲渡価格の差はいくらなのか、集客した人々にこれから使う費用はどれくらいなのか、その費用は、どこからねん出するのか・・・。
他の購入者にしわ寄せが行くかもしれませんね。
それに、もしあなたが、「この抽選に外れたら、もうこの業者には興味はない」と思っていても、業者はあなたに興味津々です。
安値につられて気持ちが揺れた時は、そんなことを思い出してください。
安物買いの銭失いと笑って済ませられるほど、家は『安物』ではないと私は思います。
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