(77)階段で健康づくりを

「健康にいいからウォーキングをしよう」と思っても、なかなか継続できないものですよね。

夏は暑いし冬は寒いし、人の目は気になるし。

それなら、階段を使ってみてはいかがでしょうか。

もしあなたの家に階段があるなら、軽い運動をするのにぴったりです。

激しい運動は、体内の糖をエネルギー源にしています。しかし、軽い運動は糖より脂肪を消費します。だから、ダイエットにもおススメなんですよ。

また、軽い運動は、脳の活性化やストレスの軽減にも役立ちます。

「イライラしたら、黙々と掃除する」

という人は、感覚的に知っているのかもしれませんね。

さて、階段で運動をするには、いくつかの方法があります。

    前向きに昇り降りする
    後ろ向きに昇り降りする
    横向きに昇り降りする
    一番下の段を使って、踏み台昇降をする

など。

ただ、傾斜が急な階段なら、昇り降りを何度も繰り返すのは危険です。「ゆっくり」「ダンベルを持って」など、いろんなパターンを考えて下さい。

平坦な道を歩くより、2?3倍の負荷がかかるので、その分、効率的に運動できます。

また、高齢になると「すり足」になりやすく、わずかな段差で転ぶことがあります。

打撲や骨折がきっかけで寝たきりになることもあるので、油断できません。

この階段を使った運動は、すり足の予防に役立ちます。

もし、膝や腰が痛くて踏み台昇降ができない時は、椅子に座ったまま、ゆっくり「もも上げ」をするのもいいようです。

1911年生まれの日野原重明医師は、60代の頃でも、病院の5階に行くのに階段を使っておられたそうです。

彼が歩くスピードは、同僚の医師が驚くほどの速さだったとか。

階段の昇り降りは、足腰だけでなく全身の筋肉をバランスよく使います。背筋を伸ばして前を向き、かかとから着地するのが昇る時のコツです。

下りの時は、土踏まず辺りから着地します。慣れない時には手すりを使いながら、徐々にやってみてください。

ところで、あなたは、「今日は階段を上がるのがつらいな」と思うことがありませんか?

ストレスが溜まったり、精神的に疲れているのかもしれません。

そんな時は無理をしないでくださいね。

そういえば、以前は階段下に収納スペースを作ることが多かったんですが、最近はトイレを設置する人も増えてきたとか。

その場合、階段の傾斜が急になるので運動には向きません。

踏み台昇降なら大丈夫でしょう。

「階段の段差をゆるやかにしたい」

「一段一段を広くしたい」

と、こだわりを持つ人もいます。たかが階段、されど・・・ですね。

業者によっては、そんなこだわりにも対応できるので、気に入った階段があったら、幅や高さを測っておくといいですよ。

高齢になった時のことを考えて、バリアフリーだけを重視する傾向があります。しかし外出することを考えたら、転びにくい体づくりをすることも大切です。

メンタル面での効果も実証されているようなので、日頃の生活に、気軽に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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