(326)家の完成が『ゴール』であり、『スタート』でもある。

初めて家づくりをする時は、 新居が完成した時点を『ゴール』だと思いがち

それは、初めて結婚する人や、初めて出産する人と同じ感覚なのかもしれません。

ところが、今までゴールラインだと思っていたのは、実はスタートライン。
本当の暮らしが、やっと始まるのです。

新居で暮らすようになると、『家を守る』という仕事が始まります。
日々の掃除や片付けもそうですが、家の小さな変化に気付いて小まめにケアしたり、定期的にメンテナンスをすることで、施工業者と一緒に家を守っていく仕事です。

といっても、それまでのトラブルが原因で施工業者と関わりたくない場合や、完成後に業者が倒産した場合、あなたと一緒に家を守ってくれる人がいなくなります。

それでも、家が新しい間は、それほど危機感を感じないかもしれません。

むしろ、「定期点検の時にセールスをされてうっとうしいと思っていたから、業者が来なくなってちょうど良かった」と感じるかもしれません。

最近の日本では、猛暑、ゲリラ豪雨、竜巻など、家に大きな負担を強いる状況が増

しかし、最近の日本では、猛暑、ゲリラ豪雨、竜巻など、家に大きな負担を強いる状況が増えています。

こんなとき、あなたと一緒に家を守ろうと思っている業者は、すぐに連絡をしてくれたり、直接家を見に来てチェックしてくれます。

近年、多発している竜巻の時も、そんな業者に救われた人々がいたそうです。

でもその一方で、「家が完成してしばらくしたら業者から連絡が来なくなったので、誰に助けを求めていいのか分からない」という人もいました。


家を、信頼できる業者が一緒に守ってくれると安心

特に、住み始めて数十年にもなると、住人は高齢です。当時の施工業者も高齢です。

代替わりしている業者なら対応できるでしょうが、後を継ぐ人がいなくて廃業した業者もいるかもしれません。

誰も守ってくれなくなった家を『無管理住宅』といいます。
あなたの大切な家を『無管理住宅』にしないためには、信頼できる業者と一緒に家を守り続ける必要があります。

施工業者が嫌なら、別の業者に定期点検を依頼することもできます。
そんな定期点検を通して、

「あと○年経つと、○○の補修が必要になる時期が来ます。費用の目安はこれくらいですよ」
「こんな補助金制度がありますよ」

といったお役立ち情報も聞けることでしょう。

最近はドライな関係が好まれがちですが、家を守る仕事は1人ではできません。
信頼できる業者が一緒に守ってくれると安心ですね。