(16)雨戸の必要性を考えて下さいね

【雨戸の必要性を考えて下さいね】


あなたは、新築する時に雨戸をつけようと思っていますか?それとも、考えたこともありませんでしたか?

雨戸についての捉え方は、生まれ育った環境で大きく異なるようです。台風や強風に悩まされる地域では、全ての窓に雨戸がつくのは当たり前。

ですから、九州出身の方は、「雨戸がない家に住むのは、今でも不安に思うことがある」と聞いたことがあります。

ただ、「戸袋がないから、ヘビやコウモリや蜘蛛が出てこないのは助かる」そうですが。(笑い)

ところで、雨戸を設置する目的って何でしょう。

主なものとして「遮熱」「遮光」「防犯」「防音」「防火」「防雨」「防風」といったものがあります。

ちなみに聞いた話ですが、「新築後、できるだけ長く畳の青さをキープしたいから」ということで、和室の雨戸を2年間締めっぱなしの方も居られるとか。

同じ目的で雨戸を使っている方もいるかもしれませんね。

最近は、勤務時間の関係で、昼間に就寝する方が増えています。

また、両親が共働きのため、夜まで子供だけで過ごす家庭もあります。

このような家庭には、遮光・防犯に役立つでしょう。

もしあなたがペットを飼っているのなら、ルーバー式の雨戸を設置することで、雨の日でも窓を開けて換気ができ、ペットのニオイ対策に役立ちます。

あなたが新築する時は、新居での暮らし方・風向き・太陽の動きなどを考えて、その部屋に適した雨戸を設置しましょう。

もちろん、必要がなければ設置する必要はありませんよ。ただ、電動タイプの場合、停電すると動かなくなります。ですから、災害時を想定して、非常口を確保できる場所だけに設置してくださいね。

雨戸は、安土桃山時代(1400年頃?)の書院造の登場と同じ時期に誕生しました。それから600年の時を経て、時代に合わせて進化しています。

防犯性や遮熱性を維持しながら換気や採光ができる雨戸は、エコや健康を追求する方には重宝です。エアコンが苦手な方にも嬉しいですね。

ところで雨戸を後付けする場合、足場を安定させるために壁に穴を開けることがあります。その穴の塞ぎ方がいい加減だった場合、そこから雨が侵入する恐れがあるんです。

もし施工業者と後付けした業者が異なる場合、責任の所在が曖昧になることも考えられます。ですから、間取りの計画がある程度完成したら、その部屋での過ごし方や風向きなどを考慮し、それぞれの部屋の雨戸の必要性も考えてみることをオススメします。

育った環境や気候によって、業者の雨戸に対する意識があなたの考えと異なることがあります。私の知人は、当初は雨戸を全ての窓に取り付ける予定でした。しかし、業者の助言を参考に、予定の半分ほどしか雨戸を設置しませんでした。

その結果、毎年夏の日差し(特に早朝)に悩まされています。強風で隣家からモノが飛んできて、窓に当たったこともあります。(幸いガラスは割れませんでしたが。)

知人は「雨戸は欲しいけど、壁に穴を開けられるのに抵抗があって・・・。

住まいでの過ごし方は家族にしかわからないのだから、業者のアドバイスに流されず、自分の考えを貫くことも必要ですよね」と後悔しています。

あなたが新築する時は、地域の気候や生活スタイルを熟慮し、雨戸の必要性を考えてくださいね。

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