(121)内窓は業者と一緒に最終確認をしてください。

手軽な断熱改修の一つとして、内窓が注目を集めています。

そういえば数年前の住宅エコポイントの対象となるものだけでも17社くらいの製品がありました。価格も性能も違いますから、どう選ぶか難しいですね。

今回は、そんな内窓の施工ポイントについてお話します。

内窓は、現在使っている窓に合わせてサイズを確定します。オーダーメイドですね。

製作可能なサイズは、メーカーによって若干異なります。

ここでは、採寸の基本について紹介しますね。

長く住んだ木造住宅には、僅かな歪みがあります。

あなたの家に、開閉しにくい窓はありませんか?

そんな歪みに対応するため、高さ3ヶ所、幅3ヶ所、対角2箇所、下からクレセント(中央付近にあるカギ)の中心までの高さの最低9箇所を計測します。

素人目に分からなくても、ミリ単位の歪みが多いからです。

次に施工。

    枠を額縁に取り付ける。
    複層ガラス入りの障子をはめる。
    すき間を障子下面の左右に入っている戸車のネジで調整。

このとき、トラブルになりやすいのが、ビスの出っ張りや額縁と枠のすき間です。

樹脂製の枠材は、アルミと比べて軟らかいんです。だから、ビスをしめすぎると枠が歪むことがあります。

極端な場合、障子が枠にぶつかって開閉しにくくなる事もあるんです。あなたも、枠の仕上がりにも注意しましょうね。

また、歪みのため、額縁と枠とのすき間が目立つ事もあります。

それは施工不良ではなく、家が長年頑張った証し。

数ミリなら枠材のヒレ(軟らかい素材)が目隠しになります。

でも、目立つ時はコーキング材で埋めたり、平板を使って額縁を修正することもあります。

ビスの形状や見た目、すき間処理などは、トラブルの原因になりがちです。

「作業終了しました?」と言われたら、業者と一緒に最終確認しましょう。

どこをチェックしたらいいか、あなたが知っていると、業者も、より注意深く施工することでしょう。

アドレス登録だけで毎週1回、このブログの最新記事が届きます。よろしければどうぞ! 【>>> imai-メルマガ】