(111)“吹き抜け”って素敵ですよね。

一戸建てを新築するとき、吹き抜けを採用する割合は約3割くらいだそうです。あの開放感は気持ちいいですよね。採用した中の8割くらいの方は満足されているようです。

    2階の子どもの気配が分かる。
    1階のリビングの日当たりがよく、明るくて気持ちいい。

など。

では、満足していない2割くらいの方は・・・

    見た目は良いが、冷暖房の効率が悪い。
    高いところにある窓の掃除ができない。
    確かに気持ちいいのだが、来客時、2階の声が気になる。
    照明の電球交換が自分でできない。
    1階の匂いが2階に広がる。

などなど。

『冷暖房費の嘆き』はよく耳にしますが、断熱構造や、床暖房+天井扇など、いろんな方法で対策はできます。

でも、あなたがそれを知らずに、対策の確認を怠ると暑さと寒さに悩み続ける吹き抜けになるかもしれません。

ガラス一つ違うだけでも室温が違ってきますから、業者さんと、とことん話し合ってくださいね。

地震の時は、吹き抜けが無い家に比べると不利です。

床がない分だけ、どうしても建物が軟らかくなり、変形しやすくなるので、きちんと構造計算をしてくれる業者さんでないと危険で不安です。

また、荷物が多いのに収納スペースを削ってまで吹き抜けをつくり、後悔した方もいらっしゃるようです。

家族が暮らすのに必要な床面積・間取りを確保して、余るようなら吹き抜けを検討するようにした方がいいかもしれないですね。

天窓を設置する場合、西や南ならば夏にはかなり暑くなるのも覚悟しておいた方がいいかもしれません。

やむをえない場合もあると思いますが、北側が無難かと思われます。

照明は昇降機能付きのものがありますが、高い位置にある窓の掃除だけは、専門業者さんにお願いするようになりそうですね。高齢になってからは特に危険ですから。

業者さんにお願いして、その業者さんが実際に吹き抜けのある家を建てたOBさんの家を見せてもらうこともできるかもしれません。

実生活での感覚をつかんだり、OBさんの感想を聞くのは大事ですね。特にデメリットは。

生活スタイルによっても、採用する広さ・方角によっても違ってくるので、しっかり考えて頂ければと思います。

「あなたに快適に暮らしてもらいたい」と思っている業者さんなら、親身になってあなたの相談に乗ってくれます。遠慮しなくていいと思います。

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