■ NPO法人 日本ハウスクリーニング協会の調査報告
北里環境科学センターの協力を得て、数年前の1月下旬・3月下旬・4月上旬に、一般家庭の網戸を調査。
調査方法は、一般家庭10軒の網戸汚れをガーゼで回収し、汚れに含まれる花粉の量を計測する、というもの。
調査の結果、1平方メートル当たりの花粉の量は、
1月・・・最大3,700個。 平均744個。
3月・・・最大42,000個。 平均8,650個。
4月・・・最大16,400個。 平均4,528個。
との結果だったそうです。
調査対象となった網戸は、実験開始前にしっかりと掃除したとか。
それでも3月にはこれだけの量が。
4月の数字は、わずか2週間の間に付着した花粉の量です。
これだけのものが付着しているんですから、掃除の必要性を痛感しますね。
■ 一番ラクな方法は
網戸を傷めずに掃除をするには、高圧洗浄機を使うのが一番簡単かもしれません。
窓やレールの掃除も一気にできますからね。
ただ、ご近所に水が飛び散って迷惑をかけることもあるので、時間帯には十分に配慮してください。
油汚れがひどく、洗剤を使わないといけない場合は、先に濡らすと掃除が面倒になるので注意しましょう。
■ 高圧洗浄機が使えない場合は
新聞紙や段ボールで網戸を覆い、反対側から掃除機をかけると、付着物を効率良く吸い取れます。
その後、雑巾やスポンジで拭くのですが、内側と外側から網戸を挟むようにして拭き取ると、網戸を傷めません。
縦・横・斜めと、いろんな角度で拭くのがコツです。
でも、2階以上の場合、この方法は危険です。
室内側から掃除するだけでOKなローラーやクロスもありますから、場所によって使い分けてくださいね。
なお、洗剤を使う場合は、しっかり落とさないと汚く見えることがあるので気をつけてください。
■ 家族を巻き込んで!
網戸は、掃除後の変化を実感しやすくて楽しい場所です。しかし、数が多いので一人でやるのは大変です。
ですから、ご主人やお子さんを巻き込んで、役割分担しましょう。
ただ、家族が休日をまったり過ごしたいと考えているなら、数回に分けて掃除したり、機嫌がいい時をねらったりと、お互いに気分良く掃除できるよう工夫することも大切です。
■ 網戸の寿命は約10年
素材や気候にもよりますが、網戸の寿命は約10年です。
掃除をする際、網が弱くなっていないか、破れていないか、網戸を抑えているゴムは切れていないか、チェックしましょう。
最近は便利な道具が増え、DIYに挑戦しやすい環境になりました。
取り外せる網戸なら、一度、張り替えに挑戦してみるのも良いかもしれません。
■ 大雨が降ると・・・
網戸の掃除をさぼっていた頃、大雨が降ると、網戸側の窓ガラスだけがいつも汚れていました。
叩きつける雨が、網戸の汚れをガラスに移していたんです。
「網戸ってこんなに汚れていたのか・・・」とあらためて驚いてしまいました。
網戸の掃除は、ただ汚れを落とすだけではありません。
黄砂や花粉から家族を守り、新鮮な空気を届けるための大切な作業です。
網戸の掃除は年末の大掃除の日だけ、という方も多いかもしれませんが、ちょっとだけ回数を増やしてみるの良いかもしれませんね。
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