(342)住宅のお金の話に役立つ『お金の教育』

子どもの暮らしとお金に関する調査(第2回)の項目

先日、最近の子どものお小遣いの実態について、お聞きする機会がありました。

金融広報中央委員会が発表した

「子どもの暮らしとお金に関する調査(第2回)」に、興味深い項目があります。

この調査によると、小学生の約8割、中学生の9割弱がお小遣いをもらっています。

ちなみに、小学生のお小遣いのもらい方は

 低学年・・・「月1回」=13.2%  「時々」=58.5%  「毎日」=9.2%

 中学年・・・「月1回」=34.3%  「時々」=43.9%  「毎日」=8.0%

 高学年・・・「月1回」=52.2%  「時々」=30.6%  「毎日」=5.7%

となっているようです。

お金を必要な時に必要なだけ与える』という方法は好ましくない

じつは、この「時々」「毎日」というのが問題のようです。

多くの専門家は、

「『必要な時に必要なだけ与える』という方法は好ましくない」と口を揃えます。

決まった金額の中でのやりくりを体験させることは、計画性を身につけさせるのにとても有効だからです。

そういえば、主婦の雑誌で紹介される家計のやりくり法でも「先取り貯蓄」や「袋分け」が推奨されていますね。

といっても、金銭感覚が怪しいのは子どもだけではありません。

「数量限定」「期間限定」「バーゲン」というフレーズに反応する大人も同じです。

最近の学校では、積極的にお金の授業を取り入れるところも

私たちの世代では、学校でお金に関する教育を受ける機会はありませんでした。

最近の学校では、積極的にお金の授業を取り入れるところもありますが、家庭での日々の教育の方が効果的です。

日本では、お金の話をすることをタブー視する風潮があります。

ですが、正しい金銭感覚や知識を身につけるためには、日頃からの対話が大切です。

家計を積極的に開示したり、労働や貯蓄のことについて話したり。

「お父さん(お母さん)は、どうして毎日仕事をしているのかな」

「おじいちゃん・おばあちゃんは働いていないのに、○○ちゃんにお小遣いをあげられるのはなぜだと思う?」

そんな会話は、子どものためだけではありません。

あなたの住宅の資金計画にも、きっと役立つのではないでしょうか。