13、新築住宅木工事の第一段階となる、土台敷き

今回は、木工事の第一段階となる、土台敷きについてです

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さて、いよいよ大工さんの登場です。

完成した基礎の上に土台(上棟までに)を敷くのですが、このときにわかることがあります。
それは、完成した基礎の精度です。

基礎の立ち上がり部分と同じように土台を敷くので、土台が定規代わりになります。
基礎がずれていれば、一目瞭然。

それと、土台の加工で必ず電動ドリルを使います。
アンカーボルトという金物を通すために、土台に貫通穴を開ける必要があるからです。

そのときに、木材の切り屑がたくさん出ます。
あとの掃除がよくできているかで、大工の意識レベルがわかりますね。

土台敷きが終われば、あとは上棟を待つだけなのですが、それまでに雨が降るかもしれません。
最近は、床板を先に張っておく工法が主流なので、なおさら雨対策が大切。

何層にもシートを貼ったり、雨が溜まらないように工夫しないと、完全には防ぎきれないからです。
この作業をどこまで丁寧にしているかで、今後の品質のバロメーターにすることができます。

雨ざらしで何もしていないようでは、今後も期待できないかもしれないです。
一見、何てことない地味な作業ですが、それこそが大切なことだと思います。

注意点

土台敷きは基礎の上に木材を敷き並べるだけの、一見簡単な作業。
ですが、この作業の出来の良し悪しで、住まいの良し悪しが決定すると言ってもいいかもしれません。

ですから、天候や上棟式の日取り等の事情で大工さんが多少の不具合には目をつむる…なんていう事はあってはならないことなのです。

アンカーボルトが短すぎた。
アンカーボルトが土台の継手と重なってしまう。

など、初歩的なミスも実際あるそうですからチェックが必要です。

ワンポイントアドバイス

基礎工事屋さんと、大工さんとの連携が大切。

一見、脇役に見える地味な作業こそが、大切だと思います。

建て方

木工事の第二段階となる、建て方です。

建て方とは、「基礎コンクリートに据えつけた土台の上に柱を建て、梁や桁などを載せながら骨組を組み立てていく作業」のことです。

家の形が建ちあがっていく様子を実感できる時期でもあります。

上記の土台の上に施工していきます。

チェックポイント

採用する加工方法や金物などを事前に打ち合わせておくこと。

工事の見積の前に決めておかないと工事金額がかなり変わってきます。

実際の工事が進んでからの現場でのチェックは、金物廻りできちんと釘打ちやボルト締めをしてあることでしょう。

工事途中で仮止めしたまま、本締めや釘打ちを忘れて工事を進めてしまう場合も結構あるんですよ。

この作業が終われば、いよいよ上棟です。

上棟とは

「お家を建てるとき、柱・梁(はり)などの組み立てを済ませて棟木を上げること」です。

棟木は、屋根の一番高いところに取りつける横木のことですね。

そしてこの棟木をあげるときに行うのが、上棟式です。

もっとも、最近は省略されることもありますが。

次回は上棟式についてお話します。

ワンポイントアドバイス

疑問に思ったら現場の大工ではなく監督や設計者に確認しましょう。

大工に限らず職人気質の人たちは自分の技術に自信を持っています。

現場で必要以上の指示をされると、へそを曲げてしまう人もいるかもしれません。
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家を建てる時、さまざまな業種の方が工事をしてくれます。家づくりを考えるあなたにとって知っていて損はない内容かもしれません。